東京23区に進出するキマダラカメムシ

東京23区に進出するキマダラカメムシ

キマダラカメムシ
樹皮に口吻を刺し食事中
顔はけっこうかわいい

ここ数年で爆発的に生息地を広げている外来の大型カメムシ

先日、夕方に近所を散歩していたら街路樹にこの虫がたくさんついていることに気付き驚いた。

キマダラカメムシ。 

体長2cmほどのやや大型のカメムシ。
大きさの割に厚さはそれほどなく、扁平な体型。
大きいことに加え、色柄も派手なためとても目立つ。

この虫、もともと日本にいるものではなく台湾や東南アジア原産の外来種。
ただ、日本に入ってきたのは最近ではない。
1700年代には長崎県の出島で確認されていたそう。
外来種としての歴史は古い。

1990年代くらいまで日本では九州にのみ生息する虫として知られていたこの虫だが、
2000年代になってその生息地を急に広げ始める。

東京でも2010年代になってから普通に見られる種になっているようだが、
それは青梅とか小平とか、いわゆる東京都下の地域の話だと思っていた。
ところが、ここは23区東部。それらの地域からかなり離れている。

普段使う道の街路樹なんてあまりチェックしていなかったから、
いつからいるのか、今年は個体数が多いのかそれとも例年これくらいなのか等、全くわからない。

キマダラカメムシの交尾
交尾もしているし、普通にこの辺で繁殖している模様
ずっと昔からいる虫なのに、なぜごく最近になって生息地が爆発的に広がっているのか。

アカボシゴマダラのように人為的な放虫によるものとは考えにくい。
植物の輸送にともなって移動したにしても、植物の輸送は最近始まったことではない。
温暖化によって生息できる地域が広がったという説が有力みたいだけど、
ここ十数年ほどでそんなに劇的に気候が変わったのか。

生き物の生息地が広がる条件とか移動方法とかは単純なものではない。
人間にはそう簡単に理解できるものではないのだということを改めて感じる出来事だった。


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