Olympus FTL -- 珍しいM42マウントのオリンパス

Olympus FTL -- 珍しいM42マウントのオリンパス

Olympus FTL と Meyer Domiplan
純正レンズを持っていないのでMeyer OptikのDomiplan を装着

短い期間だけ販売されていたオーソドックスなM42ボディ

銀塩カメラで写真を撮るようになり、
M42のボディが欲しくなって購入したのがこのOlympus FTL。

オリンパスのカメラといえば、OMシリーズやペンシリーズが代表的。
コンパクトで取り回しが良く、軽快なイメージ。

ところが、このFTLはオリンパスらしさのあまりない「普通」のカメラ。
発売当時の基準でも目新しいところは特に無い。

なぜそんな平凡なスペックのカメラが作られたのかというと、
M-1(後のOM-1)の発売前の「つなぎ」の製品が必要だったからとのこと。
主に海外輸出用で、ごく短期間のみ販売されていたそう。
出自からして地味で、流通個体もあまり多くないマイナーな存在。

主なスペックは以下の通り。

  発売 : 1972年
  マウント : M42
  シャッター : 布幕式横走りフォーカルプレーン
  シャッター速度: 1/1000〜1秒、B
  ファインダー視野率 : 97%
  露出計 : 全面測光TTL、専用レンズを着けた場合は開放測光可
  専用レンズ : 28mm〜200mmのZuikoレンズが存在(珍しいM42のZuiko!!)

開放測光可能なM42ボディ、ということ以外はごく平凡。
1964年発売のペンタックスSPと、ほとんど同じようなスペック。
ボディはしっかりした金属製で、巻き上げ動作は滑らか。
高性能ではないが、実用上十分な性能はあり、使い勝手も悪くない。

なお、このカメラに限らずだけど、M42マウントのカメラとレンズは
規格が同じというだけで完全に互換性があるわけではなく、
後玉が突き出たレンズを無限遠付近で使ったらミラーと干渉する、
というような不具合がでることがあるので一応注意。
このカメラも、Steinheil Cassaron 40mm F3.5とかでミラー干渉した。

私が入手した個体は、元箱&内袋入りのミントコンディション。
付属しているはずのZuiko50mmが無かったので、レンズだけ回収された新品?

このあたりの国産カメラの宿命で遮光&ミラー緩衝用のモルトが朽ち果てていたので、
新品のモルトを購入して自分で貼り替え。

その状態で試写してみたら、1/250以上の高速シャッターの幕速がおかしい。
写真の右側が真っ黒になってしまった。

Auto Chinon 35mm F2.8
Auto Chinon 35mm F2.8 , フジカラー100
仕方がないので、修理に出して幕速の調整をしてもらった。
それ以降は、とくに問題なく使えている。
  ※なお、露出計は電池を入れていないので動くか不明

このカメラで撮った写真は以下。

カワウくん
Super Komura Uni Auto 135mm F2.8, フジカラー100
カピバラ
Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8 , Agfa Vista200
コンゴウインコ
Carl Zeiss Jena Tessar 50mm F2.8 , Agfa Vista200

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