コーヒーを美味しく飲むために、意外と重要なのがカップ選び。
カップを変えても中身の味が変わるわけではないのだけど、
触感・保温性・口に入るときの液体の流れ方等々によって味の感じ方は明確に変わる。
今日から、数回に分けて私のカップ選びの基準を書いてみようと思う。
まずはカップの適正サイズの話。
コーヒーカップの選び方① -- 適性サイズについて←いまここ
コーヒーカップの選び方② -- 素材について
「一杯のコーヒー」は何ml?
地味にとても重要な「容量」の問題。
これがなかなか難儀で、「一杯のコーヒー」の量は人によって全然違うのだ。
一般的には120mlとする場合が多い。
「コーヒーの身体への影響」みたいな研究でも、だいたいは1杯120mlで計算されている。
でも、実際には200mlの人も100mlの人もいる。
「コーヒーの身体への影響」みたいな研究でも、だいたいは1杯120mlで計算されている。
でも、実際には200mlの人も100mlの人もいる。
ミルクをたっぷり入れる人であれば、250mlってこともあるだろう。
ちなみに、私はだいたい120ml〜150mlくらい。
適切なサイズのカップを選ぶためには、
まず自分にとっての「一杯のコーヒー」の量を確認する必要がある。
まず自分にとっての「一杯のコーヒー」の量を確認する必要がある。
なお、今回の話はドリップやサイフォン、フレンチプレス等が前提。
エスプレッソ、マキネッタに関しては1杯25〜30cc(ダブルは50〜60cc)ほぼブレがないため、
このへんを気にする必要はあまりない。
エスプレッソ、マキネッタに関しては1杯25〜30cc(ダブルは50〜60cc)ほぼブレがないため、
このへんを気にする必要はあまりない。
大は小を兼ねない
一杯の量がどうであれ、大きめのカップを買っておけばとりあえず使うことはできる。
こういう考え方もあることはある。
しかし、大抵のカップは満水容量の80%前後の量を入れたときに最も見栄えがよくなるようにデザインされている。
せっかく手間をかけてコーヒーを淹れるのだからなるべく見た目も良くしたい。
機能面でも、満水容量に対して液の量が少なすぎると保温性も悪くなるし、
逆に多すぎればこぼれやすくなって危ない。
よって、自分にとっての「一杯のコーヒー」の量とカップの適性容量は、なるべく近いほうが良いことになる。
選ぶべきカップの満水容量を計算してみよう
具体的な選び方を見ていく。
カップの適性容量を満水容量の75〜85%と仮定すると、適切なカップの満水容量は次の式で計算できる。
(選ぶべきカップの満水容量) = (自分にとっての一杯のコーヒーの量) × 100 / (75〜85)
例えば、自分にとっての「一杯のコーヒー」が120mlであれば、
満水容量が 120×100/75 = 160ml から 120×100/85 ≒ 141ml の間のカップが適性となる。
同様に、150mlであれば、150×100/75 = 200ml から 120×100/85 ≒ 176ml が目安。
ここで一つ考えてみる。
ここで一つ考えてみる。
一般的なマグ(マグカップ)の容量は250〜300mlくらい。
それに対し、一般的な「一杯のコーヒー」の量は120ml。
一般的な「一杯のコーヒー」に対し、多くのマグは容量が大きすぎる。
つまり、基本的にはマグは「一杯のコーヒー」の量が多い人向けのカップ、ということになる。
「一杯のコーヒー」の量があまり多くない人がマグを使いたい場合、
意識して小さめのものを選んだほうが良い。
何も考えずに選ぶと、中身の量が満水容量の半分にも満たない状態になってしまう。
それに対し、一般的な「一杯のコーヒー」の量は120ml。
一般的な「一杯のコーヒー」に対し、多くのマグは容量が大きすぎる。
つまり、基本的にはマグは「一杯のコーヒー」の量が多い人向けのカップ、ということになる。
「一杯のコーヒー」の量があまり多くない人がマグを使いたい場合、
意識して小さめのものを選んだほうが良い。
何も考えずに選ぶと、中身の量が満水容量の半分にも満たない状態になってしまう。
さて、カップの満水容量をどうやって知るかという点だが、これは簡単。
陶磁器メーカーのサイトやカタログを見るとそれぞれのカップの満水容量が書いてあることが多い。
上の式で出した結果は、絶対に守らなければならないものではない。
でも、カップを選ぶときの一つの目安になるはず。
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