博多曲物(曲げわっぱ)の弁当箱は普段使いに最適 -- 柴田徳商店 弁当箱

博多曲物(曲げわっぱ)の弁当箱は普段使いに最適 -- 柴田徳商店 弁当箱

気軽に使える博多の曲げわっぱ

杉やヒノキの薄板を曲げて作る曲げわっぱ。
秋田のものが有名だけど、実は日本各地で作られている。

以前からずっと欲しいと思っていたのだけど、3か月くらい前に意を決して買ってみた。

選んだのは、福岡県の柴田徳商店の弁当箱。
無塗装の白木で、形はよくある小判型ではなく角型。
柴田徳商店は、2軒しか残っていない博多曲物の製造元の一つだ。
※もう1軒は、博多曲物 玉樹というところ

まだ3か月くらいだけど、週5回使用しているので感想とか使い勝手とかを書いてみる。
 ※同じものを2使って交互に使用

博多曲物を選んだ理由⇒庶民的な価格と武骨なつくり

秋田の曲げわっぱは高級品。
我々庶民が気軽に買える価格帯ではない。

それに対し、博多曲物はややお手頃価格。
決して安くはないが、手が出せないほど高価ではない。

貧乏臭い話ではあるけど、これが結構重要な話。
なんせ、曲げわっぱって結構扱いに気を遣うのだ。
白木であればなおさら。
シミが落ちなくなったら…、カビてしまったら…、
あまり高価なものだと、その辺をどうしても気にしてしまう。
気軽に使える価格だというのはとても魅力的。

あと、モノ自体のつくりも日常使いに向いている。
繊細な秋田の曲げわっぱに比べ、博多曲物は見るからに武骨で質実剛健な印象。
実際にどちらが丈夫なのかはわからないけど、「丈夫そうな見た目」というのは精神衛生上とても良い。

実際使ってみると⇒びっくりするくらいご飯が美味しくなる

使い始めて一番驚いたのは、中身のご飯がとても美味しいままキープされること。
今までステンレスの弁当箱を使っていたのだが、その差は歴然。
ただ白飯を詰め、自家製の梅干しとゆかりを振りかけるだけでめちゃくちゃ美味い。

「白木の弁当箱はご飯が美味しく食べられる」というのは聞いていたが、
ここまで大きく違うとは思わなかった。

使い勝手⇒中身の詰め方と持ち運びに気を使うが、手入れは思ったより簡単

多くの弁当箱は、蓋と本体の間にパッキンがあり汁漏れを防ぐようになっている。
が、曲物には当然そんなものはない。

汁気の多い中身を入れることはできないし、
鞄の中で横倒しにでもなればわずかな汁気でも漏れてきてしまう、

最初は何度か失敗したのだけど、
  ・弁当箱に詰める前に汁気をしっかり切る
  ・すこしでも汁が出そうなおかずを入れるときは、弁当箱の底にとろろ昆布を敷く
  ・持ち運びの時は絶対に傾けない
ということを心がけたら上手く使えるようになった。

朝は忙しいので、この点はちょっと大変かもしれない。

逆に買う前に心配していた手入れの方は、
実際やってみるとそれほど大変じゃなかった。
お湯とシュロたわしでごしごしするだけで汚れがきれいに落ちる。

白木の弁当箱を普段使いしたい人には博多曲物がオススメ

繰り返しになるが、白木の弁当箱はご飯が美味しく食べられる。
で、博多曲物は庶民的な価格の白木の弁当箱。
よって、白木の弁当箱を普段使いしたい人には博多曲物はとても良い選択肢だと思う。

秋田の曲げわっぱは使ったことがないので使い心地とかの比較はできないのだけど、
私が使ってる限りでは特にそのあたりの不満点はない。


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