手賀沼 「numa cafe」 苺とビーツのパフェ -- 過去最高レベルの美味しさ

手賀沼 「numa cafe」 苺とビーツのパフェ -- 過去最高レベルの美味しさ

進化を続けるnuma cafeのパフェ

手賀沼のnuma cafeのパフェは毎回とにかく美味しい。
パフェって見た目重視だったりゴテゴテの足し算になりがちなものだけど、
numa cafeのパフェは各層のバランスが素晴らしい。
食べる人の口の中がどのような状態になっているのか、
次にどんな味が欲しくなるのかということを、綿密に計算した素晴らしい構成になっている。
一品でありながら、まるでコース料理を食べているような感覚になるのだ。
素材の活かし方も最高で、「この素材でなければ作れないもの」でありながら、
「素材の良さだけでごり押しするもの」では決してない。

前回も、前々回もそれぞれ異なる衝撃的な美味しさだったのだけど、
今回の新作「苺とビーツのパフェ」はそのさらに上をいくハイレベルな逸品だった。

各層ごとの移り変わりを堪能するため、今回は一層ごとに食べ進むのではなく半分ずつ縦に食べ進め、
上から下までの流れを2回繰り返すように食べてみた。

まず、上層の苺とマスカルポーネ。
さわやかな酸味とマスカルポーネのまろやかさがあわさり、
苺ミルクを最上級までランクアップさせたような味。

食べ進めると、みじん切りくらいのつぶつぶ感のビーツが現れる。
これがまた絶妙で、土臭さはほとんど消えているのに、
ビーツ特有の風味とほろ苦はさはしっかりと残っている。

次。
苺とビーツのみずみずしい甘みに慣れた口を、
しっとりしたチョコブラウニーのようなものが引き締める。

最後は、苺の再登場により爽やかに終わる。

今回特に驚いたのは、少量加えられた穀類のフレークにより食感にをつけるという工夫。
ただの嵩増しになりがちなこの手のフレークが、なくてはならない存在にまで昇華している。

想像だが、これを作った人は「売れるものが作りたい」とか「儲けたい」とかより、
純粋に「美味しいものが作りたい」という気持ちのほうがはるかに強いのだろう。
客の求めるものを作るのがデザイナー、自分の作りたいものを作るのがアーティストだとすると、
このパフェはアーティストの作品なんだと思う。

味をそのまま言語化することはできないので、味そのものを伝えられないのがもどかしい。
私は普段甘いものは必ずコーヒーを飲みながら食べるのだが、
パフェの完成度があまりに高すぎてコーヒーを飲むのを忘れてしまったほどにはハイレベルな味だった。

百聞は一見にしかず。
少しでも気になる人は食べに行くべき。
食べられるのは2月末までなので急いだほうがいい。


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