日本語WEB崩壊時代の飲食店選び

日本語WEB崩壊時代の飲食店選び

近年、日本語WEBの世界は完全に崩壊している。

Googleの検索結果は、
・内容が薄く不正確な情報も多いキュレーションサイトやメディアサイト
・「いかがでしたか」系ブログ
・ステルスマーケティング系コンテンツ
等々、SEO対策にのみ注力してコンテンツを蔑ろにした魑魅魍魎で埋め尽くされている。

2017年12月、Googleでは日本語サイトを対象に「低品質コンテンツへの対策」
を行ったそうだが、それもいたちごっこ。

特に都市部の飲食店に関する情報は壊滅的に品質の低いコンテンツで埋め尽くされ、
「○○駅 ランチ」、「○○駅 中華」といった安易なキーワードでの検索結果は、
とてもリンクを踏む気になれないもので埋め尽くされる。

口コミサイトも、基本的にはろくでもない情報で溢れかえる情報。

特に食べログ。
「食べログ高評価店」はもはや地雷原。
先日訪問した高評価店では、
高級食材を基礎のなっていない酷い調理法で台無しにしたものを提供され、ひどく気分が落ち込んだ。

身の回りの人と会話していると、やはり
「食べログの評価が高すぎるお店は回避したほうが良い」
というのは共通認識になりつつある気がしている。

ではこんな状況の中、我々はどうやって飲食店を探せば良いのか。

私が使っている方法を挙げてみる。

方法1. 基本中の基本「足で探す」

まず、アナログかつ基本の方法。
自分の足で探す。

街を歩き、予備知識ゼロで店構えや看板を見て選ぶ方法。
もちろん失敗することもあるが、慣れてくると自分に合う、合わないを
雰囲気や客の入り方である程度判別できるようになってくる。
たとえ失敗したとしても自分の直感で選んでのミスなので、
食べログ高評価店で失敗するよりは精神的なダメージが少ない。

ここでポイントは、名前を聞いたことのある店を避けること。
先入観ゼロで直感だけで選ぶと、思いがけない出会いがある。
なるべく大通りを避けて路地裏を歩くようにし、
入りづらいお店にも勇気を出して入ってみると面白い。

どうしても外れを引きたくない場合は、その場である程度の下調べを行う。
ネット上の情報と、実際の店の雰囲気を比較すると良い。
食べログのレビュー件数が少なめなのにも関わらず、
たくさんの客で賑わっているお店はほぼ当たりと見て間違いない。

メリット:

・お店選びのワクワク感が大きい

デメリット:

・他の方法と比べて失敗が多め

方法2. 定番「地元民の動きに注目する」

これは、主に観光地で有効な方法。
いっぱい宣伝して他所からの客を呼び込んでいるお店よりも、
地元の人々が通っているお店の方が安くて美味い場合が多い。
なので、地元民で賑わうお店に入ると良い。
ポイントは、その地域の名産品については一旦忘れること。
例えば、漁港が有名な街であっても肉料理の店に入る等。
この勇気が大切。

メリット:

・外れが少なく、たとえ外れたとしても安価な場合が多いため金銭的ダメージが少ない

デメリット:

・自分以外全員常連で若干居心地が悪い思いをするケースがある

方法3. Googleマップ&ストリートビュー(≠Googleレビュー)

方法1「足で探す」を効率化したのがこれ。
Googleマップで気になる地域の飲食店をざっと探し、
ストリートビューで雰囲気をある程度見る方法。
実際に移動して探すのに比べると、非常に効率が良い。
また、現地で探すと見落としてしまいがちな目立たないお店も見逃さないのが利点。
目立たないお店は良店が多い…気がする。

このとき、ついでにGoogleレビューをチェックしても良いが、
食べログほどじゃないにせよろくでもないレビューが混入しているので注意する。

メリット:

・足で探すよりも圧倒的に効率が良い
・お店の見落としがない

デメリット:

・マップの更新タイミングによっては移転や閉店に気付かない
・お店の前にトラックが止まっていたりして店構えが分からないこともある
・生の雰囲気や客の入り方等、細かいディテールが分からない

方法4. アメブロ主婦

かなりの変化球だが、主に住宅地のお店を探す際に有効なのがこれ。
アメーバブログで主婦が書いている個人ブログ。

主に主婦層の書いているアメブロは、ステルスマーケティングやSEO合戦に
汚染されていない極めてクリーンな情報源。
強力なママ友の井戸端会議ネットワークを、
インターネットを介して利用することができるのだ。




おいしかった~~~(顔文字)



といったシンプルすぎる感想が多いので
何がどう美味しいのか等の情報があまり得られないが、
実際行ってみると本当に美味しい場合が多い。
またママ友ネットワークを利用する都合上、
そのお店はママ友女子会の会場になっているケースがあり、
訪問のタイミングによってはかなり賑やかな場合も。

メリット:

・精度が高いクリーンな情報

デメリット:

・情報を探しづらい
・具体的な感想が無い場合が多い
・ママ友会に当たると賑やかなので訪問タイミングに注意

方法5. 好みの近いレビュアーを探す(ネット、リアル問わず) 

本来の意味での口コミを利用する定番の方法。
特筆事項はないが、好みの合う人を見つけるのは結構難しい。
行動圏もある程度近くないといけないし。

メリット:

・いい人を見つけることができれば外れなし

デメリット:

・人探しが大変(好み&行動圏の合致)
・特定の人に依存すると新規開拓が難しい


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