欠けたブラウンベティを金継の技法で修理

欠けたブラウンベティを金継の技法で修理

欠けたブラウンベティ

先日、不注意でCauldon Ceramicsのディーポットを欠けさせてしまった。

陶器用接着剤でくっつけようかとも思ったけど、
折角なので以前から気になっていた金継の技法で修理してみた。
幸いブラウンベティは茶色なので、金属粉は使わず漆の色をそのまま使った。

用意した道具は以下。

  ・チューブ入りの生漆
  ・小麦粉
  ・砥の粉
  ・マスキングテープ
  ・細工用ナイフ
  ・つまようじ
  ・プラスチックの容器(今回はアイスの容器を利用)
  ・ゴム手袋


修理手順

※漆は皮膚につくとかぶれるので、十分に注意しながら作業すること

①つまようじを細工用ナイフで削ってヘラを作る。

②接着面以外に漆が付かないよう、ティーポットにマスキングテープを貼る。

③接着剤となる「麦漆」を作る。
生漆をプラスチック容器に少量出し、体積比でだいたい同量の小麦粉を加えて練れば出来上がり。

④麦漆で破片を接着する。

⑤なるべく温度と湿度の高い場所で1週間以上放置する。
※漆は湿度が高くないと固まらないので注意

⑥マスキングテープを剥がし、様子を見る。
隙間が目立たなければこれで修理完了だが、隙間が大きいので次の手順に。

⑦再びマスキングテープを貼り、余計なところを汚さないようにする。

⑧パテとして使う「錆漆」を作る。
漆と砥の粉を、体積比で大体4:5くらいの割合で混ぜ合わせる。

⑨隙間に錆漆を詰める。
つけすぎた分は後で削れば良いので、たっぷりめに盛るのがポイント。

⑩再び、温度と湿度の高い場所で1週間以上放置する。

⑪マスキングテープを剥がし、はみ出た錆漆を細工用ナイフで削って均す。

⑫錆漆の表面に生漆を少量塗り、温度と湿度の高い場所で1週間以上放置して完成!

若干ツギハギ感はあるけど、実用上は問題なし。

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