Spong No.1 1960〜1970年代くらい? ベークライトのグリップに蓋のついているタイプ |
英国製のヴィンテージコーヒーミル スポング
100年ほど生産されていた、歴史あるコーヒーミル。
非常にシンプルな構造で、ずっしりとした鋳鉄製。
自立しない形状のため、壁にビス留めするか、
下部のクランプでテーブル等に固定して使用する。
小さい方からNo.1〜4 までのサイズがあり、これは小さめのNo.1。
No.0や、No.5も存在するらしいが、レアなので見たことがない。
1980年代頃にSpong社がSalter社に吸収合併された後は
しばらくSalterのミルとして販売されていたが、
Salter社が倒産したため現在は生産されていない。
入手性はあまり良くないが、
現在コーヒー用品で有名なかっぱ橋ユニオンが復刻版を作っているので
同じ形状のミルを新品で手に入れることは可能。
そっちも欲しい。
性能とか使い勝手とか
メインで使っているカリタ ダイヤミル は粗挽きに適したコーヒーミル。
ネルドリップで使うのならダイヤミルが良い。
それに対しこちらのSpong No.1は、ハンドミルにしては安定した細挽きが可能。
サブのコーヒーミルとして、主にマキネッタ用に使用している。
壁や台に固定して使用することと、ハンドルが縦回しなことから力が入りやすく、
豆を挽くスピードが早い。
古い道具のため、欠点もある。
挽き具合は裏側のネジの締め具合で調整するのだが、
ほんの少しの回転で大幅に挽き目が変わるため、調整は難しい。
締めすぎるとハンドルが回らなくなるし、
ちょっとでも緩いと挽き目が安定しなくなる。
また、構造上挽いたコーヒー粉が非常にこぼれやすく、使用後は周囲の掃除が必須。
電動、手動問わずさまざまなミルが存在する昨今、
性能面ではあえて選択するような道具ではない。
だが、頑丈で長く使えそうなので、古い物が好きな人にはたまらない逸品だと思う。
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