街の喫茶店でもよく見かける定番ドリップポット
ドリップポットはずっとカリタの銅ポット900を使っていたのだけど、新しいのが欲しくなった。
ハンドドリップのコーヒーにおいて、ドリップポットは非常に重要な道具。
これを変えればまた新たな気持ちでコーヒーを楽しめるはず…と考えた。
野田琺瑯の月兎とか最近人気のKaicoとか、いろいろ迷った結果選んだのはこれ。
定番中の定番、三宝産業(ユキワ)の「M-5」。Mシリーズの5人用。
喫茶店とかでもよく使われているド定番。
実績のある定番品っていいよね。
買う前にちょっと調べてみると、自由自在にお湯の太さををコントロールできる反面使いこなすのはちょっと難しい、という前情報が。
ポタポタ落としがやりやすいよう注ぎ口を細くしたコーノ仕様のものもあるが、
値段が2倍くらいになてしまうので通常品を選択。
自分で注ぎ口を加工している人もいるみたいだけど、とりあえずは買ったままの状態で使うことにした。
以下、数カ月間使ってみての感想。
分厚いステンレス製で、ずっしりとした重み。
ハンドルが中空になっていて、お湯を入れても熱くならず持ちやすい。
蓋は蝶番で固定されているので、使用中に落ちたりなくしてしまったりする心配がない。
肝心の注ぎ心地は…
たしかにちょっとコツがいる。
特に、ポットを水平方向に動かしながらお湯の太さを安定させるのはけっこう難しい。
ただ、私は手つきネルを使っているので、慣れるまではポットではなくネル側を動かすことで対処した。
ペーパードリップとかやぐらとか使ってる人は少し大変かも。
とはいえ、そこまでは難しくないという印象。
細口のポットのように何も考えずに細く落とせるものではないが、慣れれば十分コントロールできる。
そして、細く注ぐことも太く注ぐこともできるというのは思ったより便利。
抽出中の各フェーズでお湯の太さを自由に変えることができるので、抽出の幅が広がる。
何より素晴らしいのは、お湯は真下に落ちるし、何かの拍子に勢いよく飛び出ることもない点。
動かしたようにしか動かない道具って素晴らしい。
全ては使う人の腕次第。
欠点は、ちょっと重さがあるのである程度の腕力は必須なことと、
コントロールに神経を使うので疲れているときに使うのは辛いこと。
疲れているときはやっぱ何も考えずに使える細口ポットが良い。
他人にオススメできるかという点だけど…
初心者の方が初めてのドリップポットとして選択するのであればオススメできない。
中級者以上で、ちょっとコツのいる道具に抵抗が無い方であれば文句なしにオススメ。
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