正山小種(ラプサンスーチョン)

正山小種(ラプサンスーチョン)

ラプサンスーチョン
見た目は普通だが…

強烈な個性の中国紅茶

ホヤ、パクチー、ドクターペッパー等々、
世の中には「好きな人は好き、ダメな人はダメ」という食べ物・飲み物が数多く存在する。
この正山小種(ラプサンスーチョン)も、そのうちの一つ。

見た目とか味とかは普通だが、
香りが個性的すぎるため、好みが分かれる。
ハマると毎日でも飲みたくなるらしい。
  ※日本人に限れば、多分嫌いな人のほうが多いと思う。
      なお、英国ではわりと普通に好まれているそう(?)

私はというと、好きか嫌いかで言えば好きだが、
ハマっているわけではなくたまに飲みたくなる程度。
もし喫茶店で紅茶を注文してこれが出てきたら、
その店には二度と行かなくなるだろう。
そんな感じ。

どんなお茶か

普通の紅茶ではなく、紅茶葉を松で燻して作られている。
つまり、アールグレイとかと同じフレーバーティーの一種。
中国 福建省のあたりでつくられているそう。

製法とか味・香りとかから、
どちらかと言うと紅茶より中国茶に近い存在だと思うんだけど、
主にイギリス経由で輸入されることから、紅茶に分類されることが多い。

味・香り

上で書いた通り、味には特に癖はない。

問題はその独特の香り。
一般的な紅茶の香りとは一線を画す。なんというか、とても薬臭い。
よく使われる表現だが、正露丸の臭いに近い。

強い香りから、甘いお菓子とはあまり相性が良くない。
では、どういう時に飲むのが良いのかというと、
脂っこい料理を食べた後など。
口の中がさっぱりする。
燻製類や、発酵の進んだウォッシュ・ハードチーズとの相性もなかなか。

スコーンやクッキーと楽しむ「紅茶」をイメージするとびっくりなお茶だが、
ジャスミンティーや烏龍茶のように、中国茶と考えてて飲むと美味しい。

ラプサンスーチョンが日本人に受け入れられにくい理由として、
馴染み深い正露丸に似た臭いであることと、
「紅茶」の分類で売られていることの2点はあるのではないだろうか。
初めから「中国茶」の扱いであれば、ひょっとしたらもう少しは普及するのかも。

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