きらきらしていて綺麗なアカスジキンカメムシ Staeble Tetragon 135mm F4.5 |
虫嫌いは撮って治した
昔から自然豊かな場所を散歩して、生き物を探すのが好きだった。
魚、両生類、爬虫類、鳥、植物等々。
でも、探す上で問題になることが一つ。
「虫嫌い」。
昆虫とか蜘蛛とかムカデとか、そういうのが苦手だったのだ。
フィールドを歩くうえで「虫が嫌い」というのは不便。
いい年して小さな虫にぎゃーぎゃー騒いでいるのも格好のいいものでもない。
そこで、虫嫌いの克服のために初めたのが昆虫撮影。
引き延ばしレンズとベローズユニットの組み合わせで虫を撮ることにした。
引き延ばしレンズとベローズユニットの組み合わせで虫を撮ることにした。
ザイアンスの法則的なアレで、触れる機会を多くすれば好きになるかも...という考え。
※便宜的に「昆虫撮影」と書くけど、別に昆虫限定ではなく蜘蛛とかムカデとかも含む。
で、結果はどうだったかというと...
思った以上に、昆虫撮影は虫嫌いの克服にとても効果的だった!
ファインダー越しに見ることで主観性が薄れる
カメラのファインダー越しに見る世界と肉眼で見る世界は全く違う。
肉眼で見る世界はどうしようもなく主観的なものだけど、
カメラのファインダー越しの世界はある程度客観性の入ったものになる。
これは、「今シャッターを切ったらどんな写真が撮れるのか」ということを考えるから?
ともあれ、肉眼で見るとびっくりしてしまう虫も、ファインダー越しでならある程度冷静に見ることができる。
克服の入り口として、これはかなり大きかった。
「写真を撮る」という行為に集中するため怖がってる余裕がなくなる
虫は小さい。
小さい被写体を撮るのは大変である。
動き回る生き物なのでまずファインダーに入れるのが大変だし、
被写界深度も浅くなるし、ブレの影響も大きい。
さらに、露出をどうしよう、構図は?と考えるべきことは盛りだくさん。
「虫が苦手」などということを考えてる余裕はなくなってしまう。
いい写真を撮るため、被写体への興味が湧いてくる
せっかく写真を撮るのだから、できるだけ「いい写真」を撮りたい。
それには、被写体への興味・関心・理解等々が不可欠。
「できるだけいい写真を撮りたい」という動機で、
虫たちを観察し、種類を調べ、生態を調べ...ということを行うようになった。
ここまでくれば、だんだん虫に愛着も湧いてくる。
顔を見れば意外と可愛いし、動きも愛嬌があるし、特殊な生態のものが多く興味深い。
全く別種の虫が、擬態のため非常に似た外見をしていたりとか。
全く別種の虫が、擬態のため非常に似た外見をしていたりとか。
あと、単純に造形が美しい。
今まで不気味としか思っていなかったのに、ここまで考えが変わるのは不思議だった。
Rodenstock Rodagon 135mm F5.6 |
ごく普通に都市部を飛び回っているアオスジアゲハも、よく見るととても綺麗。
あと、普段は丸まっている口が蜜を吸うときに「にょーん」と伸びるのが面白い。
アカスジキンカメムシの金属光沢は、宝飾品のような美しさ。
虫嫌いを克服したい人は、カメラとマクロレンズを買って昆虫撮影を初めてみると良いと思う。
「マクロレンズは高価で手が出ない」という人は、
私のように引き伸ばしレンズとベローズユニットの組み合わせにすれば安価ですむ。
それも面倒、という人は手持ちのレンズにエクステンションチューブやクローズアップレンズをつけたり。
手段は何でもいい。
虫との距離をある程度離すため、レンズの焦点距離はちょっと長めが良い。
距離をとる理由だけど、「虫に近づきたくない」という撮る側の理由ももちろんあるけど、
「なるべく怖がらせない」という撮られる側への配慮も大きい。
あと、虫は暗いところにいることも多いので、安物で良いのでストロボがあると便利。
私が使ってるストロボは3000円台で買える廉価なものだけど、十分役に立っている。
それほど高価な機材も必要ないので、困っている人は是非。
あと、普段は丸まっている口が蜜を吸うときに「にょーん」と伸びるのが面白い。
Staeble Tetragon 135mm F4.5 |
虫嫌いを治したい人は、昆虫撮影を初めてみよう
ちょっとした思いつきで初めたことだったけど、思ったよりずっと効果的だった。虫嫌いを克服したい人は、カメラとマクロレンズを買って昆虫撮影を初めてみると良いと思う。
「マクロレンズは高価で手が出ない」という人は、
私のように引き伸ばしレンズとベローズユニットの組み合わせにすれば安価ですむ。
それも面倒、という人は手持ちのレンズにエクステンションチューブやクローズアップレンズをつけたり。
手段は何でもいい。
虫との距離をある程度離すため、レンズの焦点距離はちょっと長めが良い。
距離をとる理由だけど、「虫に近づきたくない」という撮る側の理由ももちろんあるけど、
「なるべく怖がらせない」という撮られる側への配慮も大きい。
あと、虫は暗いところにいることも多いので、安物で良いのでストロボがあると便利。
私が使ってるストロボは3000円台で買える廉価なものだけど、十分役に立っている。
それほど高価な機材も必要ないので、困っている人は是非。
「今まで不気味としか思っていなかったのに、ここまで考えが変わるのは不思議だった。」
返信削除この一文にすごく心が惹かれました。
セミが飛んでぶつかって来ただけで悲鳴を上げているのですが、抜け殻状態になる前の生まれたてのセミを
見てみたい‥という好奇心はあるので、運良く出会えたらスマホでも何でも手元にある物で写真撮影に挑戦してみたいです!
「嫌い」とか「苦手」という感情は、対象をよく知ることでかなり軽減されるのかと思ってます。
返信削除セミの羽化、いいですよね。スマホで撮影する場合、外付けのマクロレンズとかがあると便利そうです(使ったことがないので詳しいことは分かりません)。
↓こんなの
http://the360.life/U1301.doit?id=506
素敵な情報を頂いたのに返信が遅くなってしまいごめんなさい💦
返信削除キャンドゥのマクロレンズ、評価も良いのにお手頃でいいですね☆
マクロレンズを買おうかどうか悩んでいて結局何が良いのか分からず
断念していたのでとても参考になりました!!
↑名前入力を忘れてしまいました��ひよ乃です����
削除100円ショップでその性能はすごいですよね。
削除使ったことがないのであまり無責任なことは言えないのですが、少しでも参考になりましたら幸いです。