マンデリンG1シナール シティロースト -- 焙煎記録

マンデリンG1シナール シティロースト -- 焙煎記録

マンデリンシティ

「マンデリンは酸味がほとんどない」は実は誤り

マンデリンは苦味系コーヒーの代表格。
お店でも、「酸味のほとんどない豆」として売られてることが多い。
でも、それって実は正確ではない。

完全に間違った説明ではないのだけど、
「マンデリンは深煎りにする(美味しいから)」
「深煎りのコーヒーは酸味が少ない」
「マンデリンは酸味が少ない」
という三段論法的なアレ。
前提となる「マンデリンは深煎りにする」が偽であれば
結論の「マンデリンは酸味が少ない」も成り立つとは限らない。

せっかくだから対偶を見てみようか。
「深煎りでなければマンデリンでない」 ←やっぱりこれがおかしい
「酸味が少なくなければ深煎りのコーヒーではない」
「酸味が多ければマンデリンでない」 ←当然結論も成り立つとは限らない
…OK。なんとなく良さそうな感じ。

本題に戻ると、「酸味が少ない」というのは
マンデリンの特性ではなく焙煎度によるものだ、ということ。
実際のところ、マンデリンって結構酸味が強い豆なのだ。

このあたり、自分でコーヒーを焙煎しているといろいろ実験できるから分かりやすい。

で、今回はマンデリンを気持ち浅めに焼いて、
酸味の効いた味にするという試みをやってみた。

煎り止めのタイミングは2ハゼ突入の瞬間くらい。ハイ寄りのシティロースト。
酸味を損ねないため、水抜き行程は高火力で。
1ハゼ突入は8分30秒くらい。


数日寝かせて淹れてみる。
狙い通りの酸味。…というか焙煎度の割には酸味がかなり強め。
やっぱりマンデリンはもともと酸味が強い豆なんだな、という感想。

酸味が強くなりすぎることを心配していたのだけど、不快感のないギリギリのバランスかも。
反面、マンデリンらしいどっしりとした苦味とコクはほんのりとしか感じられない。

「マンデリンらしさ」という意味ではダメダメだけど、この方向性も結構美味しいので
バリエーションの一つとしては良いかもしれない。

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