マクロ撮影時の小絞りボケを体感してみた

マクロ撮影時の小絞りボケを体感してみた

トップのゾウムシ

極限まで絞るとどのくらい画質が落ちるのか

マクロ撮影時は被写界深度が浅くなるので絞る、
でも絞りすぎると回折現象(小絞りボケ)で画質が低下するのでほどほどに、
というのが通説。

でも、正直なところ私はF22くらいまで絞ってもそこまで画質低下を感じない。
みんな神経質すぎじゃない?と思っている。
※画質は気にしていないのだけど、ファインダー像が暗くなりすぎるのが嫌なので
   結果的にF8~F16くらいを使うことが多い。

ところで先日紹介したマクロレンズ Lomo Mikroplanar 65mm F4.5 。
これ、絞りが無段階。
メモリはF22まで刻んであるのだが、それをかなり超えて絞り込むことができる。
具体的なF値は分からないけど、限界まで絞ったあとの状態はほぼピンホールカメラ。

そこまで絞り込めばさすがに画質低下が分かるだろう、
と思って試してみた。
被写体は体長8mmくらいのヒゲボソゾウムシの仲間。

まず1枚目、F16で撮ったもの(上のと同じ画像)。
F16で撮ったゾウムシ
複眼が網目状に解像し、普通に鑑賞する分には十分な画質。
けっこう絞り込んではいるものの、等倍越え撮影のため被写界深度は浅め。
背中のあたりを見るとわかりやすい。

次、ピンホールカメラ状態になるまで絞って撮ったもの。
極限まで絞って撮ったゾウムシ
複眼の網目は潰れ、大幅に画質が低下しているのが分かる。
半面、等倍越えでありながら被写界深度はけっこう深い。

結論。
やっぱり通説は正しかった!
とはいえ常識的な範囲(レンズの仕様上の絞り)ならそこまで画質が低下することはないので、
被写界深度や光量とのトレードオフを考えて気にしすぎないこと。


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