今までのパフェような斬新さではなく「組み合わせの妙」が光る逸品
何度も繰り返し書いているけれど、
手賀沼「numa cafe」の期間限定パフェは毎回非常にレベルが高い。
美味しい食材をただ重ねるゴリ押し戦法でなく、
それぞれの良さを引き出すように綿密に組み合わされた素晴らしい設計。
一見奇抜な食材を使ったりもするのだが、食べてみると全てが納得できる完成度。
今回も、新作「いちごとほうれん草のパフェ」が発表されたので早速食べに行った。
美味しいことはもう分かりきっているので、どう美味しいのか/どう驚かせてくれるのか、
とわくわくしながらお店へ。
※
メニューの説明を見ると、前回のイチゴとビーツのパフェが"ちょっと大人"
であったのに対し今回のイチゴとほうれん草のパフェは"ちょっと子供"とのこと。
到着したパフェを見る。
まず目につくのは、赤と緑のきれいな色合い。
これ、真ん中の緑はほうれん草だが一番上の緑は抹茶のよう。
次、どうしても気になるのがコーンフレーク(上のほう)とスポンジ(下のほう)の位置関係。
よくあるパフェであれば逆だよねこれ。
説明書きをよく読むと、下層はショートケーキをイメージしているそう。
さて今回はどんな仕掛けがあるのか。
楽しみにしながら食べ始める。
上層。
まず、苺が単純に美味しい。
マスカルポーネは甘さ控えめで、抹茶は順当にほろ苦い。
これを子供向けと申すか…と思ったところで出るのが件のコーンフレーク。
これがびっくり、ナチュラルなやつかと思いきやがっつり甘い。
今までのパフェにはなかったパターン。
そのまま、中層前半のイチゴパンナコッタゾーンもけっこうな甘さ。
ここからが今回のパフェの真骨頂。
甘々になったところに満を持して登場するほうれん草。
わずかに苦味を感じるグリーンスムージーのような味で、
それまでの甘々を爽やかにリセットする。
この部分、単体で山盛り食べたいくらいには美味しい。
この部分、単体で山盛り食べたいくらいには美味しい。
ほうれん草部分で一回仕切った後は、下層のショートケーキ部分で締め。
全体的を通しての感想だが、
今回のパフェは今までのものに比べて奇抜さ、目新しさはない。
一つ一つの要素は、「どこかで食べたことのある味」の延長線上。
仕事の丁寧さとバランスの良い組み合わせで実力の高さが見える感じ。
特に良いのは順番の組み立て。
真ん中のほうれん草層で折り返すようなつくりを除き王道に近い組み合わせだが、
コーンフレーク層を前半に持ってくることで後半に陥りがちな「消化試合感」を防いでいる。
オーソドックスで子供が美味しく食べられるものでありながら、
大人にも「おっ」と思わせるところが見事。
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